70系で有名な電動ハブの故障を自分で修理したレポートです。

まずジャッキアップして状況を確認します。
エンジンをかけてハブロック、4駆スイッチを入れます。タイヤが左右反転して回転すれば4駆になっている証拠です。回転しない場合は左右どちらかのハブが壊れている物と思われます。
次からは以下の特殊な工具が必要になります。
失敗しても責任は負いませんのでご了承下さい。
とりあえず最後まで見て下さい。
トルクスレンチT40サイズ(星型のレンチ)
半田ごて
ドリル(1.5mmのキリ)
スナップリングプライヤー(ホームセンターにて購入出来ます)
電工用のブラシ(H11xW8xD5くらいの物¥200位)
一般的な工具
では、分解してみましょう。
T40サイズのトルクスレンチでカバーを外します(6箇所)
(ガスケットがあるので破らない様に)この状態で再度ハブロックをかけハブ本体にあるモーターのギヤが回転するかどうか確認します。キーをオンするとギヤが回転します。ハブロックすると更に回転、解除すると逆転します。この動作が確認できない場合は中のブラシが破損している可能性があるので更に分解します。
まず、ホイールを外します。で、ハブ本体を固定しているM12の袋ナット(4箇所)を外して、コーンワッシャも外します。(コーンワッシャは叩くと外れます)ここにもガスケットがあるので注意して作業しましょう。
次は、スナップリングプライヤーを使ってスナップリングを外すとハブ本体が外れます。(先の細いラジペンでも外せます)
本体の反対側を見ると小さな金色のブラシがあります。このブラシが破損してないかよーく見てみましょう。2つあるブラシの両方か片方のブラシが砕け散ってませんか?そうなってればビンゴ!です。
これからは色々加工するのでホントに知りませんよ!なんてね
でもここまで分解したって事は、パーツだけ注文して自分で交換しましょう。パーツは、ハブ本体セットで(ハブカバー、ハブ本体、その他のセット)片方15000円程度で手に入ります。ついでにガスケットも注文して交換すればベストです。ディーラーで交換してもらうと工賃含め5万って言われました。で自分で修理する事にしました。
では、更に分解しましょう。
モーターと、ブラシのケース、それぞれの固定しているネジを外す。
モーターからのケーブルを収めているスナップリングを外します。
外れたらケースにあるプラ製のピンを取ります。
ピンと取るとブラシがフリーになるのでケースからブラシ部分を取り外します。
ブラシ部分をきれいに清掃しブラシを挟んでいた銅板を取っ払います。
次は、ブラシの製作をしましょう。
ブラシ付いているスプリングと台座を取ります。(銅線を切れば両方とも取れます)
ブラシを削って銅板に載るサイズにします。
サイズはH6xW6xD3(mm)
元に戻って、銅板に1mmか1.5mmの穴を開けます。
先ほどカットしたブラシを銅板に取り付け銅線を折り曲げます
そして、半田で固定すれば完成です。
(ブラシと銅板の間に瞬間接着剤を流し込んでおくとベストです)
ハブ本体に取り付けます。
後は逆の順で組めばいいんですが一つ注意する所があります。
本体を組む時にブラシが接点に当たって組む事が出来ません。無理に入れようとするとブラシが砕けてしまいます。で、ブラシケースに小さい穴があります。そこにモータ側からピアノ線のような硬い針金を入れ、同時にブラシを穴よりも奥に押し込みブラシを引っ込めます。これですんなり組み込みが出来るはずです。入らない場合はブラシが大きいと思われるので少しずつ削りながら組んでみましょう。
組み終わったらスイッチを入れてモータが回転するのを確認します。OKだったらカバーをして終了です。これで、ブラシが砕け散る事はないでしょう、ただブラシが純正の金属ブラシではなくカーボンブラシなので寿命が短いと思われます。ですが、またブラシを交換する事で復活できます。面倒ですけどね。
(修理してから1年経ちますがほとんど減ってませんでした)
99年発売のLCM(ランクルマガジン)VOL12に投書し掲載される。

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